朝一でinseaのクラスを終え、帰宅して洗濯機を回したところで息子夫婦が来た。
息子が結婚して初めての敬老の日。
先週、彼からLINEがあった。
お、 今まで敬老の日などスルーだったのに、
結婚して彼の中で何かが変わったのか、結婚生活が充実しているのか…
きっと、そのどちらもなんだろうな(o^^o)
両親は認知症で要介護3。
骨折の危険や徘徊があったので、兄と相談した結果、施設に入居している。
2人とも別々の施設に居るので、歩ける父を車に乗せ、母に会いに行く予定だった。
離れ離れの2人を会わせたいのと、長い時間一緒に居させてあげたいと思ったのだ。
ところが先週から父は風邪気味とのこと、看護師さんにやんわり止められしまった。
ま、仕方ないな。風邪菌を連れて母の施設に行って風邪を蔓延させたら大変だし。
若夫婦と共に、結婚式のアルバムを感心しながら見ていた父。
しきりに
俺はこんなこと出来なかった、あー悔しい、甲斐性がなくて、、と嘆く。
もう60年以上前のことで、その当時は教会でウエディングドレス&タキシードの結婚式なんてきっと特別なものだったんじゃないかなぁ。しかも両親は兄弟姉妹が多く、裕福とは言えなかったみたいだし。
そう言えば、両親のアルバムを見ても結婚式の写真てなかった。
…そうか〜知らなかった。
思えば両親のこと、よく知らないなぁ。。友達家族では断じて無いので、親や兄の深いところ、なーんも知らない。
そう気づいて、ちょっとボンヤリしてしまった。
風邪気味でなくても父の食は徐々に細くなっていて、身が削げ、背中が丸くなって来た。もう89歳だもの…
1時間ばかり談笑しただろうか、父の表情に疲れが見え始めたので辞して母のところへ行くことにした。前日に兄が会ったというが、父は覚えていない。誰も来ていないという。わたしや孫夫婦が来たことも、すぐに忘れてしまうだろう。
忘れてもいいよ。私たちが覚えているから。会っている時に、父を、母を、大切に大事に想っていることを伝えたい。
母は一時の般若のような厳しい表情が嘘のように、好好婆の福々しい顔になっている。会うと
あら〜来てくれたの?嬉しいわあ〜
満面の笑みだ。わたしだとどこまで理解しているのか分からない時もあるけれど。笑
母はもともと情緒不安定というか、鬱傾向にあり、生来そういう性質なのだろう、うちに引きこもる傾向がある。外のこと、自分以外の物事に対して関心があまりない。興味がない、といったほうが近いかもしれない。
息子夫婦が結婚式のアルバムを見せながら話しかけるが、どこか上の空。それでも時折、綺麗だね〜、とか、素敵なドレス!とか、凛々しいねえなどニコニコしながら楽しんでくれたようだ。
本音は、家に連れて帰りたい。連れて帰って、一緒に暮らしたい。世話したい。
でもそうなると、わたしは仕事を辞めなければならず収入がゼロになる。夜中に何度も起きトイレに行く父や、車椅子で歩けない母のお風呂やトイレなど、介助する必要がある。
どちらか一人だったら出来そうな気がするけれど、想像を超えて激務なのだと思う。だから兄は止めるのだ。両親が去ってからのわたしの生活や人生を案じて、心を鬼にして、施設を選んだのだ。
家族のカタチにこだわらず、子供として、家族の一人として、今出来ることをやるしかない。感謝の気持ちを伝え続けるしかない。
ま、それもエゴなのだけれども。。。
それにしても、息子夫婦の頼もしいことよ。
来年の敬老の日も、こうしてみんな元気で健康な家族で会っていたい。
そう強く祈った。
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