9/7に新月となり旧暦葉月が始まり、同時に二十四節気の『白露』を迎えました。
白露の頃とは、残暑厳しい頃でも朝晩の涼しさが増していくとき。夜、空気が冷え、朝、草花や気に朝露が白く宿る頃。
陰陽五行で秋は『白』
朝露が白く涼しげに結ぶ様子を表しているそうです。
とはいえ、今年は異常気象にも程がありますね・・・
9月になってスパーン!っと切ったように天気がガラッと変わって寒く感じる日もあり、かと思うと30度近くまで上がって蒸し暑くなったり。
それでも季節は少しずつ進んでいますね
街に金木犀の香りが漂い始めました。我が家の金木犀もオレンジ色の小さな花を咲かせ始めています。
先週から、クラスの内容も『初秋の養生』というテーマで行っています。
クラスでお伝えしていること、伝えしきれないこと、こちらで紹介しますね。
秋は骨盤〜体の捻れを取る時期
この時期、昼間は汗ばむほどだけれど朝晩の涼しさが増し、気温差がだんだんと大きくなっていきます。
特に明け方の涼しさが冷えとなる時期でもあります。
寝ている間の体は無防備なので、明け方の冷えを感じると体がその温度変化に対応しきれず、動きの悪い重心側だけが縮んでしまい、体全体が捻れた感じになってしまう。
だいたいおへそのあたりを中心に捻れていってしまう。何故かって言うと、その辺りは肋骨や骨盤のような大きな骨がないから捻れやすいんですね。
体が捩れる事は悪い事ではないけれど、捻れてしまったままの体が良くはない。
体の痛みの原因になっていくし、怒りっぽくなったり、無駄な闘争心が芽生えやすくなります。
また、体が捻れることで、腎臓や泌尿器にも負担となります。
体が捻れるお腹の辺り、おへその裏の左右両脇にあるのが『腎臓』。
夏の間は汗を通して排出していた水分や老廃物が、秋になると気温も湿度もググッと下がって汗をかきにくくなるために、尿へと移行するため、腎臓はフル回転。よく働くために、くたびれやすい季節でもあるのです。
ただでさえ頑張って働いている腎臓、そこに捻れが加わることで、さらに負担がかかりやすい。
なのでこの時期は、体の捻れを取ることが大切。
だいたい『寒露』を過ぎる10/10あたりまでに捻れを取っておくと良いとされています。
『寒露』は朝夕の冷え込みが一段と進み秋が深まり始める頃。
その前までに捻れを取り、痛みのない冬を迎えましょう!
初秋の体に起こりやすいこと
暑い夏を過ごした体に起こりやすいのが
- 体内の氣(エネルギー)が不足しやすくなる
- 体内の水分が不足しやすくなる
これらが起きる理由としては、エネルギーや水分が作り出せない状態、使い過ぎている状態、その両方の状態
まず氣(エネルギー不足)の状態からお話しますね
氣(エネルギー)不足について
普段と同じ活動量なのに、もしくはそんなに活動していないのに、疲れたな、体がだるいな、という自覚がある方は氣(エネルギー)不足かもしれません。
夏は冷たいもののをたくさん食べたり飲んだりする。冷たいものは温かいものよりも消化しづらく、消化吸収するためにたくさんのエネルギーを使います。さらに内臓が内側から冷えるので、胃腸の働きが弱まります。
すると食べ物を消化吸収して氣(エネルギー)を作り出す力が弱くなり、作り出す氣(エネルギー)の量も減ってしまいます。
今年の夏もコロナ禍だったので外出を控えていた方もいらっしゃったと思います。致し方ないことではあるのですが、暑さから冷房の中でダラダラ過ごしていても胃腸の働きは悪くなってしまいます。結果、エネルギーを作り出す力も弱まる。
暑さの中、活動し過ぎていても、この時期はパワー不足になりがちです。
氣(エネルギー)不足が続くと
以下の症状が出やすいと言われています。
風邪をひく、膀胱炎・カンジタ膣炎・口内炎などの炎症が起こりやすくなる、胃腸の不調(胃痛、胃もたれ等)、皮膚の炎症、鼻炎などのアレルギー症状が出てくる、下痢しやすい、めまいなど
氣(エネルギー)不足のときの養生法
夜、頭や体を過剰に働かせないー夜はゆったりと休息をして体の機能の回復、エネルギーの回復のための時間にする
生もの、冷たいもの、甘いものを控え、早食いや食べ過ぎに注意するー温かく消化に良いものを腹八分目にし、胃腸を回復させる
昼間によく体を動かすと脾経(食べ物を消化吸収してそのエネルギーを全身に送り届ける役割)の働きが良くなり、エネルギーを作り出す
氣(エネルギー)不足のときの食薬
とり肉、牛肉、えび、鯛、うなぎ、山芋、豆類、きのこ類、くるみ、売り、ブロッコリー、じゃがいも、里芋、かぼちゃ、アスパラガス、キャベツ、カブ、とうもろこし、松の実、餅米など
氣(エネルギー)が滞っているために不足する場合
氣(エネルギー)不足は、流れが滞っているために起きることもあります。
氣というのは、中心から末端へと流れていくものですが、過労やストレス、緊張が続くと『肝』の働きが乱れ、氣が中心に滞ってしまい不足に陥ります。
この場合は『肝』の働きを整えることで氣を巡らせていくと良い。
氣の滞りにより起きる症状
イライラ、膨満感、自律神経の乱れ、不眠、不安、のぼせ、頭痛、皮膚の炎症、手足の冷え、ゲップ、喉の違和感、下痢、便秘
氣の滞ったときの養生法
- 『肝』の働きを高めるー柑橘類や酸味のあるものを積極的に摂る
- スポーツ、散歩、ストレッチ、ヨガなどで楽しく体を動かす
- 考え込まず、心地よい事を作り、気分転換でリラックスする
氣の滞ったときの食薬
香味野菜、柑橘類、梅干し、あさり、しじみ、玉ねぎ、紫蘇、ニラ、ピーマン、茗荷、カジキマグロ、鮭、レバー、大根、パセリ、豆腐、ジャスミン茶など
長くなってしまったので、今回はここまで。
水分不足については次の記事でお届けします!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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