日に日に昼間が短くなって夜長になっていきますね
来週は冬至
この時季のクラスは『冬の養生』をテーマに行なっています。
季節の影響を受ける臓器や身体の働きと、それを癒す味や色がありますが、
冬は『腎』。色は『黒』、味は『鹹(塩味)』。
肝腎要(かんじんかなめ)という言葉があるように、『腎』はエネルギーの源、生命エネルギーを貯蔵庫。
『腎氣』という『先天の氣』、生まれた時に両親から受け継いだ生命エネルギーが蓄えられています。
先天の氣は加齢と共に少しずつ目減りをし、空っぽになる時が命が尽きる時。
『腎』の手当てをする、労る、ということは生命の手当てをすること、生命エネルギーを減らなくする方法でもあるので
何回かに分けて冷えと乾燥で老化が進みやすい冬の過ごし方について、書いていこうと思います。
冬は『養腎防寒』
冬の過ごし方を一言でまとめると、『養腎防寒』。
字の如くですね。
腎を養い、寒さを防ぐ。
冬の3ヶ月を『閉蔵(へいぞう)』と云い、万物が沈み消極的になる季節です。
自然界を見ても分かるように、木々は葉をおとし、草花は縮こまり土中で栄養分を蓄える。人も同じ。
春夏に消耗したものを回復する季節なので、寒さから身を守り、エネルギーを発散し過ぎないように過ごすことが必要です。
夏と同じように活発に活動し『陽氣』を外に発散し続けると、寒さに熱を奪われて生命力をどんどん消耗してしまう。
腎は冷えに弱いです。冷えることで腎機能の低下に繋がります。
冬は、
寒さを防ぐことや、消耗した生命力を回復し、各機能を修復することで、春からの活動の土台を作っておく
そんな季節です。
腎のはたらき
- エネルギーの源、先天の氣、腎氣を貯蔵する
- 津液を浄化する
- 体内から汚れた水分を浄化、再生する水分の循環システムを司る
- ホルモン、泌尿器、生殖器、免疫などを司る
- 血液を濾過し、老廃物や塩分を尿として排出
- 身体に必要なものを再吸収
- 血圧や体液量の調整
- 骨を丈夫にする
基本の腎の養生法
腎を養う方法、ケアは色々ありますが、まず基本となるのが
- 体を冷やさない
- 早寝遅起き、たっぷり眠る
- あれもこれもと手を広げず、ゆったりとした心持ちで過ごす
- 疲れたら休む
- 体力を消耗するほど汗をかき過ぎない
出来そうなことから意識してみてください。
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