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湘南エリアでYOGAを伝えているriaのつれづれ

寒の土用入り

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1/17 冬の土用入りをした昨日の夕空に細く優しげな三日月が浮かぶ

昨日1/17に冬の土用の期間に入りました。

土用というと「夏にうなぎを食べて精をつける」というのが有名だけど、春夏秋冬それぞれに土用の期間があります。

  • 春の土用〜立夏の前までの18日間
  • 夏の土用〜立秋の前までの18日間
  • 秋の土用〜立冬の前までの18日間
  • 冬の土用〜立春の前までの18日間

『土用』とは、次の季節が始まる前の期間のこと。
季節の変わり目で、次の季節へとスムーズに体が移行するための準備期間になります。

今年の立春は2月3日なので、2021年の土用は1/17〜2/2まで

2月というと寒さのピークですが、その季節の一番盛りの頃に次の季節の芽が出ると和暦では考えるので、厳しい寒さのこの頃に春が目覚めます。

 

昨日のBEACH葉山の陰ヨガは、ちょうど冬の土用の期間に入るスタートの日だったので、『冬の土用の養生』というテーマを掲げて行いました。

・・・実は毎年ひっそりと行なっているのですが 、今年は声を大きくしてみました。笑

お伝えしたことが多かったので、昨日の内容、言葉足らずでお伝え出来なかったことをここに記しておきますね。 

冬の土用=寒の土用

昨年12/22の冬至に自然界のエネルギーは"陰”が極まり、2/3の立春に向けて"陽”に転じました。寒さ厳しい時期ですが、自然も人の体も少しずつ春の準備を始めています。

寒さ厳しい時期なので、冬の土用を「寒の土用」とも呼び、年で4回ある土用の中でも一番心身への影響が強く出ます。

それは何故?
一年の中で一番冷えと乾燥が厳しく、体温も消耗しやすく、免疫機能も衰え、しかも年末年始の食べ過ぎ・飲み過ぎやイベント・行事続きで疲れが出て来る頃だから。

冬の土用の養生法

*養生とは、日々の生活習慣や心のあり方を見つめ直し、健康な心身を維持すること。

胃腸を労ろう

冬土用の時期は、年末年始の食べ過ぎや行事疲れが出て来る時期 プラス 厳しい寒さにより体が冷える→血液の巡りが悪くなる→胃腸も冷え働きが低下→食べた物の消化不良が起こる

ということは

消化・吸収力が弱まる→栄養を取り込む力が衰える→生命エネルギー不足になる→体調不良、疲れやすい、免疫力も低下

という悪循環に陥りやすい。

わたしたちは、呼吸や食べ物からエネルギーをいただき、作り出しています。

まだまだ厳しい寒さは続きますし、冷えと乾燥から体を守るため、そしてこれから迎える春に向けてエネルギーを増やし、しっかり確保しておきたい。

そのために、胃腸を労わり、整えることでエネルギーを増やしておきたいのです。

土用に働く経絡『脾』

陰ヨガは陰陽五行思想を取り入れ、季節ごとにフォーカスするポーズを変え経絡を整えています。

春であれば『肝経』、土用であれば『脾経』。

五行の『肝』と臓器の『肝臓』、『脾』と『脾臓』はイコールではなく、臓器そのものを指すだけではなく、その働き全体を指します。

土用に働く『脾(経)』はざっくり言うと胃腸全体の働きを指します。

『脾』の働き
  • 食べ物を消化・吸収してエネルギーに変える
  • 体内の血水(血液、唾液、涙、尿などの体液)のバランスを保つ
  • 血液を作る

つまり、エネルギーを作って全身に送り届ける働きを担っています。

『脾経』は『胃経』と対になっており、そこが上手に働かないと、どんなに体に良い食べ物を食べても消化吸収がうまくいかないため行き渡らない。

かえってエネルギーが消化に使われてしまうため、食後に異常な眠気を感じたり、疲れが取れない、体が重だるい、といった不調を引き起こしてしまいます。

『脾』は「中心」

陰陽五行で『脾』は物事の移り変わる4つの層(木・火・金・水)の中心。中心が定まることで効率よく全身の機能を活かせます。

冬の間、冷えと乾燥から体を守るために『腎』が働いています。

土用に入ると、それまで頑張ってきた『腎』を助けるために『脾』が氣血を送り、エネルギーを補います。

そしてこれから迎える春は陽気が増し、草木が芽吹き、生命力が活発になります。人も自然の一部なので、同じように陽気が盛んになり活動的になる。そのためには『肝』が重要な働きを担うので、冬土用の期間に『脾』は『肝』に氣血を補い、手助けをします。

つまり

各季節に頑張って働く各臓を助けるために、土用には『脾』『胃』が働き、氣血を補っているのです。

冬の土用の時期に意識したいこと

・よく噛んで少食にし、胃腸を休める。

・粗食、プチ断食を心がけると胃腸の働きがアップ!
→腸に滞った食べ物の残りカス(老廃物、アーマ)が一掃され、体が軽くなり、疲れも少なくなります。

・体を温める。ゆっくり歩き、ゆっくり入浴する。

・生もの、冷たいもの、脂っこいもの、甘いものを摂り過ぎない。

・黄色い食べ物を食べる。かぼちゃ、さつまいも、ほしいも、甘酒など

・甘みのある野菜(人参、キャベツ、白菜など)、豆類、雑穀、米、根菜が食薬になります。

・酸味のあるものを摂る。→お鍋にして柚子やかぼすを絞ったポン酢で頂くとGOOD!

 

冬の土用の過ごし方については、まだまだお伝えしたいことがあるので、レッスンではもちろんのこと、このブログにもアップしていきますね!

 

   

  

 

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