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湘南エリアでYOGAを伝えているriaのつれづれ

梅雨の養生。

いよいよ梅雨らしく、しとしとと雨が降り続きジメジメっとしてきました。
花や草木が萌え、輝くような初夏を巡り、梅雨の季節。

いまの時期、カラダや心の不調を感じる方も少なくないと思います。

かくいう私も、初夏の光溢れる時期はエネルギーが満ちあふれて、向うところ敵なし!みたいな感じだったのですが 笑

今はそれが少し落ち着いて、そう、ほんとうに水を含んでしっとり落ち着き始めた感じ。
と同時に軽い浮腫みを感じたり、気持ちの波を感じたり。

以前だったら、いつも上機嫌で穏やかな自分でいたいのに…“ダメなわたし”と思っていたけれど、最近は気にならなくなりました。

クラスでもよく言うのですが、ヒトも大自然の一部。

自然が変化(環境が変化)すれば、私たちにも変化が起きるのは当然のこと。

四季が移ろい、自然界が変化していくと共に、私たちヒトも歩みを同じくして変化する。

その変化をやわらかく受け止め、その変化にしなやかに対応できるカラダと心を育むのにyogaはとても良いツールです。

この時期わたしのクラスでは、たくさん動くヨガも、じんわり緩ませるYingヨガも、「梅雨の養生」をテーマに行っています。

梅雨時の不調の原因に『湿邪』が考えられます。

適度な水分、湿気はヒトが生きていく上で必要なものです。
でも過ぎたるは及ばざるがごとし。多過ぎるとよろしくない。

雨は大気中の水分が飽和状態になって降ります。
梅雨はその水分が過剰な状態が続きます。

自然界に湿が多いと、カラダの中にある余分な水分が外に出にくくなる。
カラダの代謝がうまく働いていれば、それは汗や尿となって排出されます。
しかし何かしら不具合があると、余分な水分=湿をカラダから出すことが出来ず『湿邪』となり不調の原因となります。

『湿邪』

下に流れる、ねっとりと粘り気があって滞りやすく、取れにくい、気の流れを阻害し、たまると冷える

という特徴がある。

足のむくみや腰が重だるいなど下半身に症状が出やすく、体のエネルギーの通り道である経絡に停滞すると、神経痛や関節痛といった症状が現れるそうです。

『湿邪』に弱い『脾』

そして五臓のなかでこの『湿』『湿邪』に弱いのが、脾。

脾は湿邪が大の苦手で、体に湿があると脾の働きである消化吸収と水分代謝がうまくできなくなります。

お腹の調子が悪くて下痢をしたり、食欲不振になったり、腹部の膨満などは、脾が湿に邪魔されて本来の働きが出来なくなるから。

さらに湿邪には環境(外側)からくる湿を「外湿」、カラダの内側から起こる湿を「内湿」といい内湿があると外湿の影響をより受け安くなります。

外からくるもの、中から生まれるもの。

梅雨の時期はこの外からくる湿、中から生まれる湿をうまくコントロールすることが快調、不調の分かれ道。

*普段の生活で気をつけること*

♦雨に濡れないようにし、濡れたら水分を拭いて温かくする

♦カラダが冷えないようにする

♦シャワーですまさず、湯船に浸かる。

♦適度にカラダを動かす。汗をかいたら拭く。(そのままにしておくと冷えの原因となる)

食事では

『旬のもの、香りのよいものを食べる』

 夏野菜は体の余分な熱をとり、余分な水分を尿にして体内から出す作用がある。

きゅうり、トマト、ナス、西瓜、とうもろこし、冬瓜、ゴーヤ、カボ チャなど。

ただし、そのまま食べると体を余分に冷やしてしまう可能性があるので調理して食べたり、常温に戻して食すること。

また、葱、ショウガ、ニンニク、大葉、薄荷、みょうがなどの香りの強い野菜は滞っているものを通す力があり、性質も体を温めるものが多く、発汗力もあるのでオススメ!

『飲み過ぎない』

喉が渇きやすく、冷たいものやビールがおいしい季節。
しかし、飲み過ぎは体内に余分な水分を溜めてしまいます。

喉が渇いたな、と感じたら冷たい飲料水をガブ飲みするのではなく、温かい飲み物を少しずつ飲む
量もそんなに多く取ることなく、喉の渇きもとれます。

冷たいものはお腹に負担がかかりますので、そういう意味でも温かい飲み物は一石二鳥。
ビールなどのお酒はほどほどに、おいしいからと言って飲み過ぎ注意!

『甘いものを摂り過ぎない』

甘いものの摂り過ぎは水分を欲して湿邪を生む。

『はと麦茶がオススメ!』

はと麦は漢方で『薏苡仁』という生薬として使われるほど効能の高い食材。

体の水分や血液の代謝を促進させ、水分代謝が活発になることで尿の出を良くし、むくみが解消されるそう。

『はと麦茶』を毎日の飲み物に。

雑穀米としてスーパーなどで売られているので、ご飯と一緒に炊いて食べるのもgood。

『減食にトライ!』

この梅雨の時期、実は過剰な湿気による皮膚呼吸の負担も大きくなります。

皮膚と肝臓はすごく関係があって、皮膚呼吸が妨げられると肝臓がくたびれる。

肝臓がくたびれると排毒力、解毒力も落ちてしまう。

そのため、肝臓をプリプリ元気にするために、次の食品を除いた食事を5日~7日続ける。

  • 酒、砂糖、油、肉、魚介類、乳製品、卵

炭水化物と野菜、果物、豆類などは食べられるので、全然大丈夫。

その後、2日間の復食を行う。

食べたいものを食べたいだけ食べます。
が、誤解しない!

「カラダが食べたいもの」を食べること。

「食べたいと思っていないもの」「目が食べたいもの」はダメ!

この復食期間が大切です。これをむちゃくちゃに食べてしまうと、減食した意味が無くなります。 

「脾」は変化を意味するとも言います。

夏へと向うこの変わり目の季節。

カラダや心の波を感じたら、それにあまり意識を集中せず、
「季節に敏感な心とカラダ」を持つ自分自身を慈しみ、
出来るだけ心地良く過ごせるよう、丁寧に生活してみると良いと思います。