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湘南エリアでYOGAを伝えているriaのつれづれ

賑やかな夏


今年の夏は蝉が多い、、と鎌倉山に住む友人が話していた。

そういえばそうかな。


実家でも朝早くからミンミンゼミが叫ぶように鳴き始め

蝉の声は好きだ。夏!って感じがダイレクト。
一昨年まで、実家で過ごす夏は静かだった。


鎌倉に住んでいた時は一日中鳥のさえずりや、夏なら蝉の声が
それこそ降るように聞こえていた

あえて音楽を鳴らさなくても、自然界の様々な音が
わたしを楽しませてくれていた

山に囲まれた鎌倉の家と違い、実家は田舎だけれど住宅地で
子供の頃は雑木林や藪が広がっていた東側も開発され舗装され
住宅が立ち並んで20年以上経つ。

実家にいると、その静かさに不安になった。


鳥の声がしない


カエルの鳴き声も聞こえないし

夏なのに、蝉の声が遠い

実家庭にはそこそこ大きな木が生い茂っているのだが
蝉がいない


沈黙の春』という本を知っているだろうか。
レイチェル・カーソン著、地球の環境問題を取り扱った名著である。

農薬によって 自然界のサイクルが断たれ
虫がいないから鳥も来ない、
春になってもミツバチの羽音はおろか
鳥たちのさえずりも聞こえないし
蝶が飛ぶ姿もない
静かな、静かな春。


認知症の親が散布したことを忘れ、何度も何度も除草剤を撒いたり
殺虫剤を散布した結果だった。


〝植木がどんどん枯れちゃうんだよ。病気かな?〝

ある日父が困った顔で言うのでノータッチだった庭を見てみると
元気な木もあるけれど、枯れてしまったり息も絶え絶え。

そういえば、昔はあんなに群生していたスズランも枯れている。

固くひび割れした土の上に点々と白い粒を見つけ、原因発見。


わたしの体調不良もこれだったのか、と暗澹たる気持ちになった。


以来、実家では除草剤、殺虫剤の散布を止めてもらった。


雑草は抜いても抜いても生えてくるし、毛虫もいる。
アシナガバチが巣を作ったりするし
払っても払っても通り道にクモが巣を張る。

草取りは大変だし、いち早くハチの留守中に巣を撤去するのも
冷や汗ものなのだけど

鳥たちが遊びに来るようになり賑やかなさえずりを聞き
美しいく可愛らしいその姿を間近で見たり
ハーブの葉を啄ばむ姿をのぞいたり

庭仕事をしているとミツバチの羽音がのんびり聞こえたり

そんなのがとっても、豊かだなあと感じるのだ


農家で育ったくせに動物が大嫌いな母が仕掛けた猫よけも撤去した

だって彼らは猫よけを避けて堂々とうちの庭を横切っていく

先日は台所の窓を開け放ち水仕事をしていたら 
猫よけを撤去した塀の上を歩く猫とばっちり目が合ってしまい
お互いびっくりして固まった。笑

 猫たちはどこかの飼い猫で、用心深さもあるけれど
たぶん猫嫌いの母に相当いじわるされたのだと思う、
わたしを最高警戒レベルの眼差しと態勢で見ていたが

何もしないと分かったのか話しかけても逃げなくなった。

ある距離を置いてお互いの存在を認めている感覚が気に入っている。



伸び放題でジャングルと化していた庭は先日とうとう庭師が入った。

蝉の声が遠くなったのは、その後雨が続いたからか
または美味しい樹液の出る枝が伐採されたからか。



盛大な蝉の音が
時々フッっと一斉に止み
一斉に鳴き出すのは何なのだろう。









 
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