久しぶりに読み応えのある小説に巡り会いました。
今さらながらの、「永遠の0」
今さらながらの、「永遠の0」
こんなにぐいぐい引き込まれたのは昨年バリで貪り読んだ「ミレニアム」以来。
買ったとき裏表紙を見てあらすじ読んで、ああ、戦争もの…特攻隊のお話か~ちょっと重たいかな~…と
しばらく放置していました。
でも、想像していた戦争もの、特攻隊ものとは全く違いました。
悲惨だし過酷だし重たい内容ではあるのです、でもね、何というか、、、
新しい光をあてて語っているから、そこに希望のようなものが見える。
読了後に、こんなに爽やかな涙を流せた戦争ものは初めてでした。
お話は事実と小説の世界が混ざりながら進んでいきます。
あの戦争にこんな側面があったなんて。
一方的な見地からの情報だけを得ていたので、それだけが真実なのだと思っていた。
でも実際はそうではなくて、たくさんの真実が存在しているんだ。
そりゃそうだ、人ってそんなに単純じゃない。
宮部久蔵は私の中で、あの狂気の時代に実在しています。
ほんとうの勇気とは。
私たちが今在る奇跡とは。
命とは。
大学生の息子に、是非読んでと手渡しました。
今年の暮れに映画になるそうですね。
観たいような、観たくないような(笑)
観たいような、観たくないような(笑)