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湘南エリアでYOGAを伝えているriaのつれづれ

スケッチ・オブ・ミャーク。

先週のこと。
予告を観てから絶対観る!と決めていた映画を逗子のCINEMA AMIGOで観て来ました。
スケッチ・オブ・ミャーク。
ミャークとは宮古島のこと。
沖縄の宮古島には沖縄民謡とは異なる知られざる唄、神歌と古謡があり
それらは厳しい暮らしを強いられて来た人々の支えであり神への祈り
幾世紀にも渡って口伝されてきた唄はいま、唄い継ぐ人が少なくなり絶滅の危機に瀕しているといいます。

つい最近も、沖縄で米兵による婦女暴行事件が発生してしまいましたが
江戸時代、薩摩藩支配下琉球王朝によっておよそ266年間(!!)に渡り課せられた「人頭税」のために人々の生活は辛酸を極めたといいます。

驚いたのはおばあが語った出産風景。
産む直前まで働いているのが普通で、畑の中で産んで、臍の緒を仕事で使っていた刃物で自分で切断したのだそう。。。。
「今は天国だよ〜」と笑うおばあ。。。

想像も出来ないような厳しい生活の中で唄い継がれてきた古謡。

お役人の子どもがぐずると一生懸命泣かないようにあやすけれど
庶民の子どもがぐずっても面倒は見れない。
それが切なくて、泣いている子どもに、大きくなったら立派な人になるんだよ、と
お役人の子どもをあやしながら唄ったり

どんなに辛い仕事でも唄いながらすると時間が経つのが早かったそうです。

神事、神歌は50歳以上の選ばれた神女(ツカサンマ)達へと受け継がれる。
選ばれる神女はそれを予期していたという。


映画を観ている最中、ずっとずっと涙が止まらなかった。
なんの涙なのか
何故自分が泣いているのか
さっぱり分からなかったけれど
後から後から涙が流れて来て、どうしようもなかった。
押さえていなければ嗚咽してしまうほど
ずっとずっと泣いていた。

そしてふと、思い出したこと。
保育園の初めてのおゆうぎ会で、わたしは沖縄民謡の「たんちゃめの浜」を踊ったのです。今でもその唄は唄える。
でも当時はこのおゆうぎがイヤで嫌で。笑
だって他の子たちはチューリップになったり、お姫様になったりして女のコっぽくて可愛いのに、着物きて頭に帯みたいのを巻いて、櫂をかついで踊るんだもの。
その時の写真が残ってますが、ものすご〜く不機嫌な顔して踊ってる。。笑
高校の修学旅行も九州沖縄だったし、何か縁があるのかな〜、もしかしてミャークに生きていた時代があったのかも…なんてね。

そうでなくても、ミャークの神歌、古謡は心を魂を揺さぶります。

笑顔を誘ったのはおじいから古謡を受け継いでいる、小学生の男のコがいること。
瞳に力があって、声に張りと艶があって、これから楽しみになりました。

沖縄の島に行きたいな〜(単純…)

スケッチ・オブ・ミャークはCINEMA AMIGOで10/26まで上映されています。
上映時間はアミーゴのHPでチェックしてみて下さいね!

こちらの予告編も好きです。おばあ可愛い。
厳しい時代を生き抜いて、今を作ってくれて、どうもありがとうございます。