99% Practice!

湘南エリアでYOGAを伝えているriaのつれづれ

SF的世界。

先日、久しぶりに電車に乗り都会に出かけた。

JRの電車のドアの上にはモニターがついていて、ずっとCMやら何やらの情報がずっと流れており、ついつい見てしまい目が離せなくなってしまった。

街に出ると、音の洪水。
いろんな音がうわーんと迫って来る。

視線をあげると、巨大なスクリーン。
ひとつだけではない、いくつものスクリーンがビルの壁面にあり
ずっと映像と音を流し続けている。

日頃、静かな湘南エリアに引きこもっているのでくらくらと目眩がして頭痛がしそう。

早々に用事を済ませ、帰途に着く。

せっかく都会に来たのだから、ぶらぶらと気になるお店巡りでもしたらいいのに
何だか気が急いてしまって
いつもそうだ、一刻も早く鎌倉に帰りたくなる(笑)


帰りの電車の中で ふと、星新一ショートショートを思い出した。

小学校高学年の時、兄の本棚で見つけた星新一ショートショート


街中いたるところにテレビがあり、いろんな商品のCMを24時間休むことなく延々と流している、という場面のあるお話。
題名は忘れてしまった。

そのショートショートを読んだとき、うわあ、そんなウルサい世界は絶対いやだなあ〜、お話の世界でよかった、と思ったものだ。

それがどうだろう。
まさかこんな世の中になるとは。

現在、映像と音が氾濫している都会の街、何十年も前に書かれたSF小説そのまんま。



もうひとつ、思い出したお話、題名は確か「おーい」(…だったと思う)。


町外れに大きな穴があいているのを住人が発見する。
「おーい」
誰かが落ちていないか、確かめるように穴の底へ向って叫ぶが応答なし。
近くに落ちていた石を拾って投げてみた。
石は吸い込まれるように落ちて行き、音もしない。
まるで底なしのようなその穴に、人々はいつしかゴミを捨てるようになった
最初はちいさな紙くずから始まり、要らなくなったもの、秘密のものや
事件に関わるようなヤバいものを捨てるようになり
とうとう核の廃棄物まで捨てるようになった

核の廃棄物処理問題が解決し、ゴミも燃やすこと無く穴がどんどん吸い取って?くれるので
いつしか日本はとてもクリーンで平和な世界へと変わって行った
人々はとても平穏に幸せに暮らしていた
全てはあの穴のお陰だった

或るのどかな日。
空の彼方から「おーい」と誰かが呼ぶ声がした。
誰だろうと辺りを見回すがそれらしき人は見当たらない。
何だろうと思っていると
コツン。
空から石が降って来た。。。。


と、いうお話。


まさかこれは実現しないよね

そんな穴、ないもんね

まさか、、、ね。。。